エコの嘘
先日、「THE GREEN LIE エコの嘘」という映画を観てきました。
環境に優しい植物油を謳うパーム油による環境破壊の現状をはじめ、「エコ」を掲げる商品・企業の内実に迫るノンフィクションです。
多くの大企業が「持続可能な」「SDGs」等といったことを掲げていますが、その中身は?
各分野の専門家の指摘や提言がとても印象深く、中でもはっとしたのが、「誰も児童労働に加担するような商品は買いたくないはずなのに、何を買うかという選択が消費者に委ねられているという構造自体がおかしい」という指摘。
以前、「買い物は投票」というお話をしましたが、そもそも悪どい選択肢があちこちに散らばっていること自体がおかしなことなのだと…
あまりにも極端な「正しさ」は時に対立を生んでしまいますが、誰かの貧困の上に成り立つ商品や、あからさまに環境を破壊して作られた商品なんてものは、本来は誰も喜ばないはずなのに、なんでまかり通っているのかなぁ、と、根本に立ち返らされました。
しかも、パッケージからはそんなことは微塵も感じさせない。
なんなら買うだけで環境保全に役立つなんて書いてあることも。
だけど、地球の環境と、この大量生産大量消費の世の中は、そんなに簡単にバランスの取れるものではありません。
国や大企業、大きな力の前に、自分ひとりで何ができるのか、私ひとりが何を選択しても、何も変わらない、と感じてしまうこともありますが、1人1人の選択や、人と人との繋がりが変化を起こすと信じて、できることをやっていきたいと思います。
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